lonely planet はナゼそこをピックアップしたのか?
それが「ナゼこんなところに外国人が?」の疑問に答えるキッカケになるのではないでしょうか。
世界シェアNo.1のガイドブック、ロンリープラネットを研究しています。
丸亀
ここ何年かのうどん推進によって「丸亀製麺」の名前と共に認知度が上がったのではないでしょうか?
丸亀製麺が丸亀市と関係があるかと言えば、それはまったくありません。
大阪の製麺会社が、うどんのイメージを強調する意味で「丸亀」を使ったのです。
なので、丸亀市に丸亀製麺の拠点があるというわけではありません!
香川県丸亀市。
香川県では高松市に次ぐ第2の都市で、「丸亀うちわ」が伝統産業として全国の9割の生産量を占めています。
岡山県から瀬戸大橋を渡って四国に入ると、まずたどり着くのがこの丸亀市ですね。
この丸亀市に、世界シェアNo.1のガイドブック、ロンリープラネットが訪れています。
今回の舞台、国の史跡「丸亀城」です。
丸亀市街地の南部にある亀山。
JR丸亀駅からほぼ一本道でたどり着くことができます。
標高66mの亀山に建つ亀山城ですので、少し離れていても見つけることができます。
ほぼ四角形に堀が亀山を廻っていて、入口の大門をくぐります。
いきなり急傾斜な坂道が待っていますが、歯を食いしばって登りましょう!
夏場だと大汗をかかされると思うので、靴は運動靴、汗をかいても大丈夫な服装をおすすめします。
と、言っても、昔の人たちは普段からこの坂を登っていたのでしょう・・・
一つ目の日本一 石垣
なぜこんなに急な坂が続いているのかというと、その秘密は“一つ目の日本一”にあります。
そこにそびえたつ高い石垣。
独自の反りを持たせた「扇の勾配」で、総高60mの石垣は日本一となっています。
頂が垂直になるように積まれていて、横に立ってみると、石垣とは思えないほどの正しく壁。
麓から山頂まで4重に重ねられているので、人が登る道も急な坂になっているというわけですね。
二つ目の日本一 井戸
続けて坂を登っていくと二ノ丸に到着。
気を付けていないと通り過ぎてしまうので注意が必要なのですが、“二つ目の日本一” 日本一深い井戸 があります。
石垣の高さから、水が沸く地下まで伸びているということですので、 深さ65m 現在も水がでているんですね。
さらに登り続けると、丸亀城の全体が見えてきます。
そう。
「えぇ?天守閣?」 と、思わず疑ってしまうほど小さいのです。
それもそのはず。
三つ目の日本一 小さな天守閣
この小ささが“三つめの日本一” 丸亀城は、日本一小さい天守閣のお城なんです。
そして、全国で現存する木造天守が12城あるのですが、丸亀城がその一つなんです。
重要文化財に指定されている、小さくてもとても貴重なお城です。
室町時代初期に、管領・細川頼之重臣の奈良元安が亀山に砦を築いたのが始まりとされています。
慶長2年(1597年)、豊臣政権の時代、生駒親正が讃岐17万石を与えられ高松城を本城として、この亀山に支城を築きました。
6年の歳月をかけ、慶長7年(1602年)に、ほぼ現在の城郭が完成しました。
一国一城令による破却から守り、幾度かの火災により、三ノ丸を消失しましたが、現在にいたるまで天守閣が守られてきました。
平成18年(2006年)に、日本の100名城、78番に選定され、「大手一の門」「大手二の門」の国の重要文化財と共に、丸亀のシンボルとして大切にされてきています。
天守入館には、
大人200円
小人100円
団体割引もあります。
年中無休ですが、大雪が降ると閉館することもあるそうです。
また、午前9時~午後4時30分の開館ですので、夜景でもと考えていると、失敗しますのでご注意を!
中は日本一小さい天守閣だけあって、なかなか狭い空間。
丸亀城の歴史や歴史、歴代藩主の肖像画など、様々な展示がされています。
階段はとにかく急。
現代の日本人と比べると、背が小さかった事も関係しているのでしょうか。
お城とはいえ、ゆったりとした生活は・・・できません。。。
ただ、窓から望める光景には圧巻! 天守閣から丸亀の町、そして本州とを結ぶ瀬戸大橋までも望むことができました。
これまでの歴代藩主は、この風景を見ながら、町の事を考え未来へ思いを馳せていたのでしょうか?
丸亀城を訪れて、まずその高さに驚かされ、石垣の美しさに見とれてしまいます。
急な坂には手こずらされますが、築城400年が経つ今も綺麗に保存されている天守閣と、そこからの風景は必見です!
3つの日本一を有する丸亀城。
丸亀のシンボルとして、これからの町の未来を見守り続けるのでしょう。
ロンリープラネットが掲載するのも、納得の名所でした。
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