クライミングを楽しむという事が一般的に広く浸透している海外。
必ずクライミングジム、そして山にある岩場に行かなければクライミングができない日本国内とは大きく違います。
毎回、クライミングワールドカップでトップランキングに入る日本選手勢ですが、選手層という面では欧米諸国と比べると環境が全く違います。
実際に日本人クライマーでも、拠点は海外にある選手も多くいます。
また、クライミングスポットは、海外では観光スポットとなっているものもあります。
クライミングをする人以外にも、人が登っている光景見たさに、人が集まるのですね。
元々はまったく違う役割も持っていた建物が、クライミング壁として第二の人生を送っていることも。
観光コンサルタントのDiTHiディシィでは、そんなクライミングを観光に活用した、
「クライミング・登山観光コンサルティング」
を行っています。
サンケイビジネスアイ主催【革新ビジネスアワード2016】にも、このコンサルティングでエントリーしています。
・・・・・・・・・★・・・☆・・・★・・・・・・・・・
山と巨岩で町おこし・観光振興!“日本唯一”見慣れた風景を、世界中の人を魅了する山岳アトラクションに!
「魅力的な観光素材に乏しい」と悩みを抱えている地域に対し、観光の技術とクライミング・登山者の傾向を元に、町おこしと同時に観光振興にも力を入れ、クライマーと登山者を観光客として地域に取り組む、日本で唯一のコンサルティングです。
こちらも、ぜひよろしくお願いします! 宜しければ、投票もお待ちしております。
・・・・・・・・・★・・・☆・・・★・・・・・・・・・
そんな観光の名所にもある可能性を秘めているクライミングスポット。
今やこんな所にも! 今回ご紹介するクライミングスポットは・・・
海上で山登り!船の上のクライミング壁
最近広い層の方々に注目されているクルーズ船。
私も以前「月刊 近代中小企業」での連載でご紹介させていただいた通り、実はその敷居は低いのがクルーズ船の旅なんです。
その中でも、歴代の最大客船を登場させていたロイヤル・カリビアン・インターナショナルは、“地上のすべての楽しみを船内に”を合言葉にクルーズを用意してきています。
現在所有する船は22隻。
うち、10隻が14万トン以上。
世界最大級である「ハーモニー・オブ・ザ・シーズ」は22万トン。
屋外に配置される円形大劇場に、ショップやカフェが並ぶプロムナード。
斬新的な船内でのアトラクションには、アイススケートやサーカス、そしてクライミングウォールが設備されています。
現在ロイヤル・カリビアン・インターナショナルが提供する客船すべてにクライミングウォールがついています。
洋上でまさか山でのエンターテイメントが楽しめるなんて!
そんな夢をあっさりと叶えてくれる、そんな船が集まっています。
全船、海上からの高さは約60m 船のファンネル(煙突)の側面を活用しているので、船を高いところから眺めることができます。
客室からの眺め以上の光景が待っています!!
初級者から上級者までが楽しめるルートが設定してあり、初めてでもインストラクターがちゃんと教えてくれます。
もちろん、装備は整っているのですが、登りやすい服装は準備が必要なほか、6歳以上18歳未満は保護者のサインが必要となります。
ロイヤルカリビアンの価格は、予約状況によって変わる変動制です。
クライミングジムよりは圧倒的に高くつきますが、他にも楽しめるアトラクションはあるので、贅沢に楽しみましょう!
武器庫のセカンドライフはストリート壁
ヨーロッパ最大のコンテナ取扱量を誇る、ドイツのハンブルグ(Hamburg)。
行政上はベルリンと同様に“特別市”となっていて、一市単独で自由都市、ハンブルグ州とも呼ばれます。
コンテナや倉庫街が印象的なハンブルク港ですが、港町ならではの市場、フィッシュマルクトも有名です。
現在若者向けのショップが集まるシュテルンシャンチェ(Sternschanze)に、このクライミングスポットがあります。
可愛いブティック店が並ぶ地区ですが、やはり若者が集まるということもあり、落書きが目立つ地区でもあります。
夜歩くのは・・・ちょっと怖いかもしれません。。。
裏町っぽい、そーですねぇ、下北沢、笹塚のような感覚。
ここにあるのは、スケートボードやローラーブレード、BMXにある、ストリートのような屋外壁です。
日本とは違って落書きとは言えない、アートの様な絵が描かれたこの建物。
実は第二次世界大戦中、武器庫として使われていたコンテナなのです。
港町であることもあり、潜水艦、軍艦基地がおかれていて、戦時中の空襲で壊滅的な被害を受けた背景もあります。
コンテナの町にとっては、非常に印象的なクライミングウォールに仕上がっていますね。
ドイツはクライミング強国の一つ。
今やストリート感覚で楽しめるようになっているのです。
これまでのようにインストラクターが常駐しているわけではなく、完全に自己責任であることが条件ですが、やはりこの位自由にクライミングが楽しめる環境。
これが、すべてをサポートし、安全確保が義務となっている日本との差なのでしょう。
老若男女が楽しめるクライミングだけあって、多くの人が登りに集まり、コミュニケーションがとられているのです。
今回紹介したクライミングウォールは「こんなところが?」がテーマでした。
船のファンネル(煙突)に、元武器庫。
想像次第で人が集まるクライミングスポットになってしまうんですね。
日本では「廃墟」「空き家」問題が全国的になっています。
もちろん人が登るのですから、強度性の確保は考えなくてはいけませんが、今世界のブームになっているクライミングに活用できる資源として活用できるかもしれません。
観光というのは必ずしも地域を反映した場所や建築物である必要はありません。
人が集まりつながりができる場所こそ、人が「行きたくなる」場所。
観光は人に愛されてなんぼですから。
0コメント