まだまだこれから、アジアの文化遺産の底力!

中国、タイ、フィリピン、バングラデシュ、アフガニスタン、ミャンマー、ラオス、カンボジア、インド、パキスタン ユネスコ世界遺産基金の


『危機にさらされているアジアの遺産:失われ行く遺産を救え』


という報告書で「回復不能なほど危機にさらされている」と、この10か所の世界遺産をあげました。


 経済発展や戦乱、そして観光の影響で、特に建築遺跡へのダメージが大きいです。

 一つの理由は十分な保護技術がなく、略奪や破壊によって壊されていること。 


もう一つに、経済の発展により、無制限で観光客を流入するようになった事。 


 「アジアの急激な現代化によるストレスの被害にあっている」と表しています。 私も実際に、勉強会やセミナーで例に挙げるのが「中国の万里の長城」です。 

 実際に行かれた方がガッカリするポイントとしてもよくある話ですが、ものすごくキレイなんですよね。 どう見ても、2千年も3千年もの歴史があるとは思えないくらいキレイ。 観光客が壊れた城壁の破片を持ち帰るなどが理由で、修復は不可能に。


2013年5月17日、米紙USA Todayが「現在消失しつつある世界遺産」を特集した際にも、中国の万里の長城も含まれています。


“中国の東西を貫く、長大な万里の長城。そのすべての保護は難しく、自然の浸食によって失われつつある部分も少なくない。だがそれだけではなく、人の目が行き届き観光地化されている区間も、毎年数百万人もの観光客が訪れることで、破壊や摩耗が進んでいる”(USA Today)


 2000年と2006年に改築状態の修復。 北京を通っている部分にいたっては、万里の長城にスタバやお土産屋さんが入ってます。 


 もちろんユネスコにも、「保護」という観点では軽視しているのでは?との指摘も。 特に欧州に焦点を置き、ラテンアメリカやアジアでは国に頼っている部分もあります。 


つまり発展途上や戦乱がある国では、ほとんど保護の援助がされておらず、無防備状態。 中国とカザフスタンは現在共同で「シルクロード」の世界遺産登録を目指していますが、賛否両論に加えて、ユネスコへの慎重な調査と求める動きが起きると考えられます。

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