観光地の料金引き上げはもう古い

提供されるサービスに相当する料金かどうか、確認する監視機関を設けるのだそうです。 

そう、2014年のサッカーW杯、2016年の五輪と、スポーツの国際大会が続くブラジルのリオデジャネイロでは、徐々にその準備が始まっているのです。 

特にリオデジャネイロ宿泊産業協会では、2016年の五輪では、後1万2000室が必要で、新しいホテル建設に15億ドルを投資するのだそうです。 

現在はおよそ3万室というリオデジャネイロの総室数。 

これを5万室に増やします。 


ちなみに、現在の日本には140万室あると言われています。 

都道府県で分けるのはちょっとわからないのですが、単純に割っても一都道府県に約3万室。 

国際大会をやるには少ない数だと言うのは、感覚的に分かっていただけると思います。 


そして、今回、リオではロンドン五輪の反省を活かして、「ホテル料金のつり上げを防止」する、提供されるサービスに相当する料金かどうかを確認する監視機関を設けました。 


覚えていますでしょうか? 


ロンドン五輪では、五輪効果を図り過ぎてか、会場周辺の物価が急激に増加。 

そのためホテルでは空室が残ってしまうほどに。 周辺の飲食店やお土産店でも、普段よりも売り上げが出ないと言う事態を招きました。 

リオでは早速、これを監視する方向性を設けたんですね。 

これまで、観光地ではいろいろと値段が高いという定説を覆す活動です。 


これは日本でも見習うべきだと。 

そして早めにその方向性を見出す事を私は勧めています。 

理由は、これによって、観光客の志向が変わってくると考えられるからです。 


そもそも、すでに観光地ではモノが高いと言うのは、旅行者にとっては当たり前になっています。 少しでもそれが「違うのでは?」と思い始めたら、その時点で終わりです。 

物価が高い地域と言うレッテルを張られてしまうことになってしまい、あっという間に訪問客を失います。 


今回のこのリオでの取り組みは、そのキッカケになるかもしれませんね。 

とは言え、リオでいうなれば、まだまだ攻略しなければならない課題が多いことも。 

治安にスラム街の対策、警察の能力も上げなければいけませんからね。

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