2017年9月11日
東日本大震災から6年半。
テレビ朝日のスーパーJチャンネルでは、東日本大震災の被害を受け地、またはその関係地を取材してきており、その東京の回に九段会館での出来事を取り上げていただきました。
実際に、竹内由恵アナウンサーと九段会館を訪れ、当時の事、そして6年半経った今の心境をお話しさせていただきました。
事故が起き
同僚が亡くなり
告訴を試みるも、断念
人が亡くなった人災であるにも関わらず、法には触れないという現実にぶつかり
「東日本大震災」の一つの出来事としてかたずけられる
内装に関する法律が改めて検討されるという、日本にとっての前進のきっかけに活かされたことは良かったのですが、地震大国においてのずさんな耐震基準が露呈したとも言えるのです。
東京でも建物が崩れ、人が亡くなった。
それは震度5での話。
震度7級に備えるとしている中、私たちを不安のどん底に突き落とす出来事だったのではないでしょうか?
また今回のインタビューの中には、今後の九段会館の事も取材していただきました。
残すのか、残さないのか。
歴史的な価値や、過去の出来事に関する貴重な場所であることは、私は十分承知しています。
観光コンサルタントという仕事をしている事もあって、残す事に否定的な考えは持っていません。
しかしその中にも、地震という災害がある日本においては、どれだけ安全の保証ができるか。
特に観光施設やホールという場所は、非常に多くの人が一斉に集まります。
九段会館の様に、講演会や我々の様に卒業式を行うような場所が、震度5の地震で死傷者を出すなんて、最もあってはならないことです。
そんな場所を残すのか?
民間業者に委託するそうですが、新しくできた法律と共に、残していくのは相当な覚悟が必要になるのではないでしょうか?
どんなに姿形を変えようと、あの日この九段会館にいた者にとっては、ここが東日本大震災の場所なのです。
どんなに月日が経とうと、毎年献花をする人もいれば、「東日本大震災の、東京での被災地」として残っていくのですから。
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