旅をするなら、少しは歩くトレーニングをしておいてください。
車や電車、バスから見る光景がすべてではないのが旅です。
特に電車やバスが通っていない場所。
車では入れない場所があるのは当然のこと。
せっかくの旅の時間、これらの場所を無視してしまうのはもったいないですね!
むしろ、徒歩以外ではいけない場所が、大半を占める地球。
旅行では歩くことが、旅の選択肢を広げてくれます。
そんな「歩き」というキーワードを今回はあげていますが、歩くからこそ結果は出したいもの。
一所懸命歩いても、残念な光景しか見れなかった・・・では、モチベーションが下がってしまいます。
今回は日本を飛び出して、アメリカへ行ってみました。
やはり広いですね!
歩きだからこそたどり着ける、絶景がそこにはあります。
ホント一部の一部ですが、10のトレイルコースをご紹介します。
1.Pemi Loop ニューハンプシャー州
32マイル(51.5km)という、一番最初に一番きついトレイルルートになります。
8つの山頂をぐるりと一周できる、縦走コースなのです。
“Pemi”は、“Pemigewaset Wilderness”の略称で、3000m越えの山々が集まる地域です。
もちろん完全な登山装備が必要で、2~3日の準備になります。
ただ、キャンプにはオプションがあり、山小屋も点在するので、スケジュール通りのペース配分が可能であれば、利用することもできますね。
2.Kalalau Trail ハワイ
日本人にとって一番旅先として憧れで、行きたい、そして言っている場所、ハワイ。
美しい海に目が行きがちですが、火山で生まれたハワイ。山も非常に魅力的で、海に引けを取らない美しさがそこにあります。
と、言っても「なかなかトレイルは・・・」という人にお勧めなのがここ。
カララウトレイル。
ハワイ島から離れ、カウアイ島にあるナ・パリ海岸を囲う様に、島を一周するのがカララウトレイルです。
どのくらい人気かと言う「ヒマラヤを歩く」のと同じくらい!
トレイルと言っても山ばかりではなく、海を眺めながら、時々遊んでいるイルカ達に心を癒されながら歩くのは、ここででしかできない贅沢なひと時です。
3.Mt.Colden ニューヨーク
マウント・コールデンは、ハイキング、クライミングといった山のアトラクションがギュッと詰まった山地です。
こちらも本格的な登山装備が必要になりますので、しっかりと準備してください。
ブロック状の岩々の間を縫うように歩くのは、日本では経験できません。
やはり2~3日の予定を組むことがお勧めです。
4.Mt. Whitney カリフォルニア州
ホイットニー山は、おそらく聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?
標高4,418mは、アメリカで一番高い山になります。
とは言っても、ここはトレイル。
登山として山頂を目指すのではなく、ホイットニー山を眺めながら歩くコースが非常に有名で、多くの愛好者が訪れます。
ヨセミテ渓谷からホイットニー山までのジョン・ミューア・トレイルという自然歩道もあり、全長は340km。
とてもトレーニング抜きで挑むのは無謀ですが、その一部を2~3日かけて歩くのは、非常に優雅時間を過ごすことができます。
ただし。
指定区域にしていされている地区があり、1日に100人までという入山制限がされています。その入山権を得るには抽選に応募する必要があるので、注意が必要です!
5.Half Dome カリフォルニア州
ヨセミテ国立公園内にある、ドームが半分になったように望めるのが、その形通り「ハーフドーム」です。
花崗岩のドームで、高さ1524mの岩壁です。
これだけの岩壁ですので、クライミングの盛んな場所にもなっています。
もちろん、トレイルコースもあり、ケーブルルートを頼りに上に上ることができます。
13.2kmの階段状になったルートをケーブルを伝いながら歩きます。
ただし往復に10時間~12時間ほどかかるので、時間には注意が必要です。
6.Conundrum Hot Springs コロラド州
コナンドラムというと、カリフォルニア州産の白ワインで日本人はイメージしてしまうかもしれませんが、ここではコロラド州のトレイルコースのほうをご紹介します。
写真でもわかる様に大自然の中に沸く温泉がある場所なんですね。
非常に美しく気持ちのいいハイキングをした後に、自然の中に沸く温泉につかって疲れをいやす。
なんて贅沢なルートですか!
と、言っても、1泊はできるテントとその装備を整える必要があります。
そのため週末や休日には多くの人がこの温泉の周りにテントを張り、時間を共に過ごします。
温泉が大好きな方にも、ぜひ行っていただきたい、そんなスポットです!
7.Havasu Canyaon アリゾナ州
ハバス・キャニオンは、アメリカで有名なグランドキャニオンに脇にあるオアシスです。
周りを囲む雰囲気は、グランドキャニオンらしい赤茶けた岩の色をしていますね。
そこに桃源郷ともいわれる、別世界が急に現れるのです。
スカイブルーの滝つぼと、そこから流れる青い川は、夢の世界に飛び込んでしまう感覚になります。
実はアメリカ国内でも、近年ようやく知名度が上がってきたところなので、今がチャンスかもしれません。
ただ、有名ではないという事で、交通のアクセスもまだいまいち。
まさしく秘境とも呼べる。
非常に特別な存在感を持つスポットです。
8.Bright Angel Trail アリゾナ州
グランドキャニオン国立公園の比較的簡単なトレイルコースです。
もともとグランドキャニオン国立公園内には、小さな子供からご年配の方まで楽しめるファミリーコースから、本格的なプロフェッショナルでも過酷と感じるような難しいコースまで、幅広くあるのが特徴です。
このブライトエンジェルトレイルは、渓谷に下るコースで、コロラド川が流れる谷底に降りることができます。
そのためか、非常に多くのハイカーが歩いているので、比較的安心ですね。
しかしグランドキャニオンの底を歩けるという貴重な体験ができるルートとして、一度は行っておきたいと、おすすめします!
9.Longs Peak コロラド州
片道12km
標高4,346m
いわゆる完全な登山になります。
最初は整備されたトレイルコースで、楽しいハイキングを楽しむことができるのですが、標高3,000mあたりから地形が大きく変わります。
人の気配も少ないので、岩陰から大きな動物が現れたり、日本では非常に貴重なライチョウも住んでいる山です。
もちろん、高山病の対策も必要になるほどの標高なので、準備が必要ですが、山頂からはロッキーマウンテン国立公園を一望できる、絶景を見ることができます。
努力は報われます!!
10.Paintbrush, Cascade Canyon Loop ワイオミング州
ペイントブラシ、カスケードキャニオンの、周回縦走コースです。
テトン国立公園を代表する二つの渓谷をまとめて楽しめる贅沢なコース。
比較的平坦で整った縦走コースですが、約30kmほどのルートなのでしっかりとしたキャンプと登山装備の準備が必要になります。
このルートでも、最高点は標高3,270mで、富士山山頂にいるのと同じくらいの環境ですので、ちょっとトレーニングはしておいたほうがいいかもしれませんね。
しかしそこから360度に広がるテトン国立公園は、人生に一ページに強く残る事違いありません。
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