東京都が昭和56年5月以前の旧耐震基準で建築された、東京都内の大規模なホテルや商業ビルなど、計852棟の耐震診断を調べたところ、震度6強以上の地震で倒壊・崩壊の危険性が「高い」と評価されるものが156棟にもなる事が発表されました。
「危険性がある」という項目も含めると、3割にもなる251棟で倒壊などのリスクがあるとされました。
危険性が高いと評価された中には、
港区のニュー新橋ビル
新宿区の紀伊国屋ビルディング
中央区の銀座貿易ビル
千代田区の科学技術館
などがあがっています。
震度6強~7程度の地震で倒壊・崩壊の危険性が「高い」建物は全体の18%。
危険性が「ある」建物は11%
現在改修工事中などが12棟。
度々当ブログで投稿されてもらっている、東日本大震災時での九段会館天上崩落事故。
毎年私の中での思いをつづらせてもらっています。
もちろん、いや、当然、このブログが関係しているとは思えませんが、それでもようやく耐震に関する動きがあった!
そういう気持ちで今回の発表を受け取っています。
特に、今回危険性が「高い」と診断された、紀伊国屋ビルディングは「都選定歴史的建造物」に選定されています。
昭和39年に完成した、著名建築家、前川国男氏の設計として知られ、現在においてもその景観と作りは高い評価を受けています。
九段会館も同じでしたね。
“当時”の耐震基準では問題はなく、その建物の価値と貴重性ばかりが優先され、人が多く集まる建物であるにも関わらず、「もしもの時」の事が軽視されてきました。
実際に東日本大震災では、東京の震度5強にて、館内の天井が崩落。
2名の方が亡くなるという悲惨な結果に。
首都圏では30年以内に首都直下地震が70%という高い確率で発生すると想定されています。
九段会館は震度5強で崩れたのです。
時間がかかった。
それでも動き始めた耐震性への「東京都」からの報告を、ぜひ多くの方が真剣に受け取って、耐震というものを身近に感じてほしいと思いました。
小池都知事は
「建物ごとの耐震性などを都民に広く周知することで、所有者の取り組みを促すことにつながると思う」
と述べました。
ホントごく小さな、ゴミくずの様な私のこのブログで、そして講演会などで私が伝え続けていたことが、ようやく都知事の口から出てくれた。
関係なんて微塵もないとわかっていても、期待する気持ちは膨らむばかりです。
※記事参考:産経新聞・東京新聞
九段会館を振り返る、スーパーJチャンネル出演
https://ameblo.jp/dithiblog/entry-12310182307.html
東日本大震災最初の犠牲者はどこへ?活かされない命の教訓
http://ameblo.jp/dithiblog/theme-10050794990.html
九段下と東京は何も変わらなかった、この3年
http://ameblo.jp/dithiblog/entry-11793617783.html
「国が握りつぶした」私の大震災2年目@九段下
http://ameblo.jp/dithiblog/entry-11488351831.html
九段会館での、その後。
http://ameblo.jp/dithiblog/entry-11190723823.html
九段会館での3月11日【H.22年度卒業式】
http://ameblo.jp/dithiblog/entry-11190357448.html
九段会館での3月11日【H.22年度卒業式】2
http://ameblo.jp/dithiblog/entry-11190706169.html
九段会館で起きた事【H.22年度卒業式】1
http://ameblo.jp/dithiblog/entry-11188710777.html
九段会館で起きた事【H.22年度卒業式】2
http://ameblo.jp/dithiblog/entry-11189313446.html
九段会館で起きた事【H.22年度卒業式】3
http://ameblo.jp/dithiblog/entry-11189627996.html
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