世界が認める「死ぬまでに行くべき」日本の世界遺産4選

日本の各地がこぞって目指す、世界遺産登録。


2015年12月現在、ユネスコに登録されている日本の世界遺産は「19」。

まだまだ世界的に見ればほんの一角にも及びません。

世界に点在する世界遺産には、この世のものとは思えないほどの名所が隠れています。


そんな世界遺産において、「それでも一度は訪れるべき!」と世界が認める世界遺産が日本にもあります。


「MATCHA」


という、訪日外国人観光客向けWebマガジンをご存知でしょうか?

今回はこのページがお勧めする、日本の「死ぬまでに行くべき」世界遺産4選の東日本編をご紹介します。

1.富士山

もちろん最初は富士山です。

皆さん、どのように富士山が世界遺産登録されているかご存知ですか?


「富士山 - 信仰の対象と芸術の源泉」


ユネスコの世界文化遺産として登録されています。

富士山は古くから美術品や日用品の模様としても描かれてきました。

浮世絵や、銭湯の壁面に描かれているのが代表的な例ですね。


特に江戸時代に活躍した葛飾北斎の描いた「富嶽三十六景」。

各地から望む富士山の浮世絵は、ゴッホなどの海外作家にも影響を及ぼしたと言われています。

日本文化とは切っても切れない、切り離すことのできない存在です。


ご存知の通り、もともとは富士山は「世界自然遺産」の登録を目指してきました。

独立峰でほぼ左右対称とも言える優雅さと、すそ野に広がる富士の樹海は、日本を代表する自然美とされてきたからです。


しかし日本最高峰でありながら、整備された登山道と山小屋の存在で、多くの人が登山で訪れ、日本最高点からの景色を望むようになりました。

その反面でごみ問題、マイカー規制問題、し尿問題、さらには、山頂の所有権問題までもが発生。

一時期、雪のない夏の富士山で、白い筋が何本も流れるという奇怪な現象が起こりました。それがすべてし尿とトイレットペーパーだと判明したときは、驚きを隠せませんでした。


東京から高速バスで3時間、電車で2時間半ほどで河口湖駅まで行けるという手軽さも災いしたのでしょう。

現在も山環境の改善を求められる条件付きの世界遺産登録ですが、「日本文化」として富士山を大切にするという意味では、文化遺産登録によって皆が課題解決に向かうきっかけになったのは間違いありません。


2.日光の社寺

1999年、日光市の神社と寺がまとめて「日光の社寺」として世界遺産登録されました。

特に国内外問わず観光客を惹きつけているのが日光東照宮。

境内には国宝が8棟、重要文化財が34棟。

これらを含む全55棟もの建造物が立ち並んでいて、私たちを楽しませてくれています。


代表的な「唐門(からもん)」は、貝殻を砕き焼いて作った白色の顔料、胡粉によって白く塗られています。

そして至る所びっしりと、装飾が施され、その細かさと繊細さが華やかに門を演出しています。


同じく「五重塔」もシンボル的な存在としてそびえたっています。

鮮やかな赤色で、すべての階に数多くの装飾が施されている姿は圧巻です。


今でこそ世界的にも有名な日光東照宮ですが、登録される前年1998年に、初めて国の史跡にしていされたのです。

指定された名称は「日光山内」。

従来、建造物については、国宝や重要文化財に指定され保護される山内地区ではあったのですが、学術的な保護策は講じられていなかったのです。

つまり「現状維持」しかされていなかったわけです。

そこで文化庁、教育委員会や専門家が協議し、「文化財保護法」を制定。

山内50.8ヘクタールが史跡指定を受け、翌年に世界遺産登録されたのです。


3.平泉

世界遺産登録をきっかけに「平泉」の名称で有名になりましたが、本来は岩手県南西部に位置する自治体の名です。

地域に多くの寺や遺産が残されているとして注目されていたのですが、正式にはそのうちの5件。


中尊寺

毛越寺

観自在王院跡

無量光院跡

金鶏山


「平泉 - 仏国士(浄土)と表す建築・庭園 および考古学的遺産群」


として2011年に世界遺産登録されました。

上記の写真で取り上げたのは、その代表的で最も目を引く中尊寺です。

西暦850年に建てられ、「鎌倉の永福寺のモデルになったのでは?」との説もあるのです。


現在でも、2011年の段階では「登録延期」とされている施設の登録拡大を目指し活動が続けられています。


4.白川郷

ススキや草と使って作るかやぶき屋根が、まるで合掌しているような形に見えることで有名な「合掌造り」の古民家が建ち並ぶ集落が白川郷です。

1976年に「重要伝統的建築物群保存地区」として選定。

古くからこの独特な風景が評価されていた白川郷。


1995年に

「白川郷・五箇山の合掌造り集落」

として世界文化遺産に登録されました。


この地域は冬には積雪量が多く、合掌造りの屋根に雪が積もります。

雪が積もった住宅が立ち並ぶ様子がなんとも幻想的で、これを描写した絵画なども多く残されていますね。


とにかくこのような情景を保つために、厳しく管理がされています。

以前に、田畑の所有者が、農地法の許可を受けないまま、観光向けに有料駐車場を展開していたことが、少なくとも4か所あったとした不祥事も発生。

景観を保持する目的で、許可なく農地を駐車場に転用することを禁止する条例も作られました。


終わりに・・・

いかがでしたでしょうか?

日本人としては当たり前の4か所ですが、すべて行かれましたか?

登録の意味をしっかりと把握したうえで行かれましたか?


いずれも長い歴史をもち、日本の文化や風土を感じることのできる最高のスポットとなっています。

これこそ、「日本ならでは」の貴重な遺産を、ぜひ、ご自身の目で見て、体で感じに行ってみてください!


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