スポーツと地域活性化、スポーツ推進委員に入る隙は?

11月15日、全国スポーツ推進委員研究協議会2日目。


さすがにこの時期でも、朝は冷える津。


朝9時に会場集合ということで、8時半ごろのシャトルバス を目指してホテルを出発です。


2日目は分科会。


各委員が4つある分科会から興味のあるものをチョイス。


今回私が選んだのは、観光コンサルタントという本職も重なり


「スポーツと通じた地域活性化」

〜地域の特性を活かした取組による活力ある地域社会の実現を目指して〜


地域の特性を活かしたスポーツイベントの開催や合宿の誘致などによるスポーツ交流人口の拡大が地域の活性化につながるのでは?という議論には大変興味がありました。


それらの取組には、観光コンサルタントとしては携わることもありますが、ではスポーツ推進委員ではどうなのか?求められる役割とはなんなのか?


興味深いですねぇ


しかも発表者の方々が、体育協会や総合型スポーツクラブのみなさん。


実際に連携があったのか、あるいはそのチャンスがあるのか?


しっかりと聞きたい質問も用意して、分科会へ向かいました。



この日の会場は、三重県総合文化センターの大ホール。


生涯学習センターや図書館など、様々な文化施設もある複合施設。


津駅からは歩いて約20分。


催の時には臨時バスが運行されることもあるそうです。


今回は協議会が用意してくれたシャトルバス で向かいます。


三重県総合博物館と隣接している施設で、サオリーナと同様デッカイ建物です!




大きな話としては、スポーツの力で地域に対して何ができるのか?


そしてその力は地域活性化につなげることができるのか?


確かに観光目線でも、スポーツイベントや選手合宿の誘致によって、地域が盛り上がるきっかけになることはあります。


私の地元である東京都府中市も、ラグビーW杯では、東京スタジアムのある調布市の隣であり、イングランドとフランス代表チームのキャンプ地として誘致。


パブリックビューイングも日本の試合はもちろん、準決勝や決勝でも開催。


そして忘れてはいけないのがTBSドラマ「ノーサイドゲーム」の舞台です!


ラグビーをきっかけにした地域の盛り上げ活動はここ2、3年続けて聞いています。


実際にパブリックビューイングでは人が溢れ、大会後の感謝パレードでは大変多くの方々が、府中を訪れてくれました。


スポーツを身近に感じるというだけでも、その効果はあるのではないでしょうか。


しかし、スポーツ推進委員という目線で考えると、推進委員の目標は「運動実施率の向上」。


スポーツを「見て」→実際に「プレイ」する


確かに子供達は今回のラグビーを見て、教室にお問い合わせが増えたというニュースもありました。


ただ、全世代に同じことが言えるか?というとそれには疑問があります。


本星でもある65歳以上にまで同じことが言えるでしょうか?


少なくともラグビーではそうはいきません。


実際に取り組んでいる方々はどう考えているのでしょうか?




今回はその答えにたどり着くことはできませんでした。


「スポーツの内容とモチベーションによる」という一定の答えはあったかもしれませんが。


つまりは、少なくともスポーツが身近に感じる場を作るという点では、推進委員にも役割があるということ。


実際に個々のスポーツイベントや大会運営というと、体育協会や総合型でもできますが、大型イベントやそれこそチームの誘致ともなると行政の力は不可欠です。


民間と行政をつなげるコーディネーターというのがスポーツ推進委員の役割だとするならば、それは一定の期待はあるのかもしれませんが。


関連してウォーキングや、それこそ様々な地域にあるマラソン・駅伝という類の運動は実施につながるかもしれません。


ただ、やはりラグビーや、講演に来てくれていた団体の主催するトライアスロンなど、専門性の高いスポーツでは、実施につなげるのは現実として難しいわけです。


事実、私は元ラガーマンなので、推進委員として市民の皆さんの前で披露することもできますが、普通はなかなかそうはいきません。


「どうですか?実際に見てみて面白かったでしょ!!やりませんか??」


とはいかないものもあります。


そこに、宿泊や物産などが積み重なって、地域活性化という面では目指せるものはあるかもしれませんが、やはりスポーツ推進委員が入れる隙は、とても狭いということがわかりました。


分科会はお昼でおしまい。


伊勢へと向かいます。

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