8月15日・16日
日本の夏の風物詩「お盆」
ご先祖様の霊を祀る一連の行事です。
いわゆる「盆」というのは旧暦7月15日頃で、今はほとんどの地域で月遅れの盆を迎えていますね。
ご先祖様、亡くなった方を自宅に招いて、もてなす期間として、多くの家庭では静かな夜を迎えているかと思います。
一部地域では、非常に盛り上がる、賑やかなご当地お盆もありますが。
お迎えする際に迷われないようにと、 お盆入りには「迎え火」 最後には「送り火」 が行われます。
そんな送り火は、日本各地で様々な形があり、いろんな風習があるんですね。
その中でも特別有名なのが、「京都」の大文字ではないでしょうか?
山に描かれた「大」の字に沿って、炎が灯される行事ですね。
よく「大文字焼き」と呼ぶ人がいますが、京都の方はこれを嫌悪していて、「五山送り火」「大文字の送り火」と表現するようにしましょう。
ところが、京都の大文字が有名ですが、実は日本各地に「大文字の送り火」があるのはご存知でしょうか?
- 奈良県奈良市 高円山(たかまどやま)
- 神奈川県足柄下郡箱根町
- 静岡県三島市
- 山梨県笛吹市一宮町 大久保山
- 秋田県大館市 鳳凰山
- 高知県四万十市
- 大阪府池田市 五月山
- 栃木県佐野市 三毳山(みかもやま)
- 岩手県西磐井郡平泉町 束稲山(たばしねやま)
結構あちこちで行われているんです!
同じ京都府内でも、東に存在する如意ヶ嶽(にょいがたけ)と西にある大北山(おおきたやま)。
そして京都府福知山市の姫髪山と、様々。
「見てみたいけどこの時期の京都は混むしな・・・」 心配ありません!
こんなに各地にあるんですから。
その中でも少しピックアップしてご紹介してみましょう。
秋田県大館市 大文字まつり
毎年8月16日に「大館大文字まつり」として開催される秋田県大館市の大文字送り火。
一日を通して様々な催しが行われます。
特に特徴的なのが、大文字が浮かび上がる山。
将棋の駒の様に、周りが淵取られていて、昼間でもわかりやすいですね。
「大」の字の
1画目が120m
2画目が180m
3画目が150m
一番美しい「大」の字が浮かび上がるとされています。
20時には大文字と競うように花火が打ちあがり、フィナーレを迎えるわけですね。
当日は時間帯別に交通規制になるので、公共の交通機関で訪れる事をお勧めしています。
8月17日には、同地区で盆踊り大会が開催されますので、一泊して合わせて楽しんでしまいましょう!
神奈川県 箱根強羅夏まつり大文字焼
箱根町で1921年(大正10年)から続く、有縁無縁の霊を弔う、うら盆の送り火です。
山の中腹に浮かび上がる「大」の字をバックに、スターマインと仕掛け花火が夏の夜空を彩ります。
2か月をかけて、中腹の草刈り、乾燥作業が繰り返され、徐々に竹の「大」の字が浮かび上がるのです。
点火は19時30分。
ミニFM79.0で当日の情報が流れるので、ラジオを持っていくとリアルタイムの情報を得ることができます。
小雨決行で、天候が悪い際には大文字焼のみ8月21日に延期になるそうです。
当日は交通規制がされ、駐車場も500台で1日1000円がかかります。
箱根登山線強羅駅からすぐなので、こちらを利用すると良いかもしれませんね。
静岡県三島夏まつり
あまり取り上げられることのない静岡県三島の大文字送り火。
当市のHPを見ても、そこまで大きく宣伝しているわけでもありません。
しかし!
実は「日本一大きな大文字焼き」で知る人ぞ知るのがこの三島なのです。
毎年この「大きさ」で、秋田県大館市の大文字と比べられるのですが、抜きず抜かれずの難しいところ。
表面上は大館市が大々的に日本一をうたっているなか、静かな三島市とあって、大館市が日本一と見られがちですが、
三島の大文字は
1画目150m
2画目171m
3画目141m
単純に総距離を比べれば、 大館市の450mに対し、三島市の462m
日本一大きな大文字は三島市なんですね。
三島夏まつりは8月15日・16日・17日の3日間開催されるお祭りで、大文字は中日の16日です。
15日は「山車とシャギリの日」
16日は「伝統芸能の日」
17日は「踊りの日」
各日、テーマが決まっていて、3日間通して全く違う雰囲気を味わうことができます。
他にも、お盆に限らなければ 広島県広島市 高松山 などでも大文字焼が行われています。
京都は大変・・・ と思わず、
各地で行われている大文字を眺めてお盆を過ごされてみてはいかがでしょうか?
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