星空世界遺産という、暗さを進めるあり方

クライストチャーチ地震について、自分なりに求めていたものを得られた後。


次に向かったのが、星空世界遺産という観光コンサルタントとして格別な興味を持つ地、レイク・テカポ。



私がNZに留学していた時、学校主催の旅行で行った事がある場所です。


しかしその頃はまだ、小さな村で星がよく見れるくらい暗いという程度でした。


その後、まさかそれが世界遺産としての動きが活性化し、世界中から人が集まる地になるとは想像もしていませんでした。


もちろん高校生でしたので、同級生と過ごす時間の方が楽しかったというのもあるかと思います。


それこそ南十字星見ても、「あぁーあれがぁ」くらいだったんじゃないですか?


改めて大人として、自分自身で興味を持って行く事。


これが旅行の楽しみでもありますね。


「大人の修学旅行」など、以前訪れた地に改めて行ってみると、新しい発見や地の変化が見れて楽しいものです。


さて、世界星空遺産の取り組みは、世界中から注目されるものでした。


多くの観光に携わる方や、観光学の学者さん達が集まります。


と、言うのも、車や人が多くなる観光地では、事故や事件防止のために「明かり」を多くする発想が多く取り入れられます。


また日本の様に、夜のイルミネーションにてそもそも夜空も星が見ることができない観光による働きかけもあります。


よく考えれば変な話ですよね。


空を見れば、自然にできた最高のイルミネーションが“タダ”で見られるのに、人間というのはお金を払って人口の明かりに感動しているのです。


そんな流れに逆行する取り組みが、世界星空遺産への挑戦だったのです。


街灯も少なく、外の光源には必ず傘を付け下向きに光が行くようにしなければいけません。



この町独自の規制を設けているので、違反をすると罰則が生じるのです。


そんな町を写真で撮ろうとしても、なかなか難しくこんな感じになってしまうほど、暗さを求めています。


この様な取り組みの甲斐もあって、町にいながら星空を眺めることができます。


世界中からカメラを持って、夜にもなればあちこちで空にカメラを向ける人たちが。


私が使っているのは、もう何年も前のモデル、SONY Powershot SX110 IS ですが、ここまでは撮影することができました。



ノイズがひどいですねぇ。


一眼や最近の夜空撮影が可能なカメラでは、相当な撮影が可能でしょう。


もう一機、NIKON coolpix S7000を普段は使っているのですが、星空撮影には向かないのでこの時は使いませんでした。


案の定、星の撮影はできませんでした。


もちろん町の中にいなければいけないわけではありませんから、少し中心街から離れて、さらなる闇を求めるて移動することも、比較的簡単に行うことができます。


実際に、20分ほど歩けば街灯からさらに離れる湖の湖畔では、余計な明かりから遮断されます。


しかしいかに規制厳守で挑んでも、「月明かり」には勝てません。


私が行った時期も、半月で見事に邪魔をされました。


この月明かりをも味方に、星空撮影に挑む人ももちろんいらっしゃるかとは思いますが。


何はともあれ、私が訪れた際には、月には邪魔されましたが天気は最高の快晴!


雲一つないとはこのことを言うのです!と言わんばかりの天気。


メガネを新調していって良かったです。


世界星空遺産。


宿泊場所にいながら、徒歩で満点の星が鑑賞できる地を、規制を設けてまで追い求めている。


その結果、天文台もあり、世界中から人が集まり、写真撮影によって世界中にレイク・テカポの名前が知れ渡っていく。


観光と言う点においても、自然保護という点においても、ニュージーランドらしい観光の結果が表れているのではないでしょうか?


日本は絶対に見習うべき。


今あるものを守ることで、世界から注目されるチャンスが生まれるのだから。


それだけ、自然が残されているLake Tekapo。


NZを悩ませている野生のウサギ。


でもやっぱカワイイとカメラを向けてしまいます・・・

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