世界遺産登録が必ずしも集客になるとは限らない

いよいよ「一富士二鷹三茄子四扇五煙草六座頭・・・」でお馴染み、日本の宝とも言われる富士山。
 残念ながら自然遺産は難しく、文化遺産との事ですが、誇らしい事です。 


自然遺産を目指しての活動は今でも継続されているので、後々の将来に期待しましょう!

 

さて、今回話題にしてみようと思うのは、以前の平泉と小笠原の時と同様、周辺の方々の反応。 


何かとつけては「人が来る」「集客になる」「世界中の人に寄って欲しい」。
確かに世界遺産登録されることは世界中にその名は広がるでしょう。 


ところが、こんなデータがあるのをご存知でしょうか? 


同じく世界遺産登録され、日本の誇り、姫路城。
そして広島の原爆ドームと並び有名な世界遺産厳島神社。 


実はこのどちらもが、世界遺産登録された後に訪れる観光客数が減少したのです。 


この背景には、「行こうか悩む人」がいるという事があげられます。 


たぶんみなさんも考えるかと思いますが、「混むからちょっと様子見ようよ」って人は考えます。 


またこれまでにも何度か行っているであろうリピーターさんは、「混む」「有名になる」ことをキッカケに離れてしまいます。 


特に今回の富士山はそうですね。 


毎年のように登っている人が、人が増えそうだから止めておこうか、という心理になることは考えられます。 


姫路城はその典型的な例です。 


そのため期間的に拡散してしまい、中にはこの期間の間に行こうと言う熱意さえも失う事も。 


近いうちに行こうかなぁ~~って思っていた見込み客が、離れてしまうキッカケになってしまう事もあります。 


もちろんこれは日本人の傾向ではなくて、世界中の人に当てはまります。
世界遺産登録が必ずしも集客につながるとは言い切れません。
問題は、登録後に何をするかです。 


そして繰り返し私は指摘していますが、登録から外れることもあるということ。

 

観光・観光とばかり言っていると、あっという間にリストから除外され、余計に人が離れてしまう事もあります。

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