世界を飛び出してみると、とんでもない光景を目にすることはしばしば。
日本には無い風景に出会うこともあります。
今日見つけたこんな光景は、日本ではまず難しいかもしれません。
オリンピックの追加種目候補として注目が集まっているクライミング競技。
少し競技とは違いますが、こちらは登山技術の一つ、本物のクライミングです。
さらにその中でも異質とされているのが“アイスクライミング”。
元はといえば、登山を行う際に、合理的なルートを選択した際にでも氷で覆われた部分を踏破しなければいけない際に、特殊な器具で安全を確保しつつ山頂を目指すもの。
その多くは、雪で覆われている部分と岩が露出している部分、そして氷が厚く発達した部分を選んで、あくまでも登頂を目指す登山技術の一つとして考えられているものです。
ところが、アイスクライミングの特殊性に魅力を感じ、特徴性の強いクライミングに特化したクライマーが目指した先にあるものが、いわゆる氷壁の踏破を目的にしたアイスクライミングです。
日本でも、北海道や東北といった比較的雪の多く、氷が育ちやすい環境では、人工氷壁が作られたり、凍った滝をアイスクライミングのゲレンデとして楽しむことができます。
しかし残念ながら、日本の気候上では、完全な天然氷壁を探し出すことは困難で、主なアイスクライミングの名所と言われるのは北欧に集まっています。
その国の一つ、アイスランドで撮られた一枚がこちら。
「Climbing on Ice Cave in Iceland」
と、銘打たれたナショナルジオグラフィックに掲載されていた一枚です。
Ice Cave = 氷の洞窟、氷穴
ただ、この形状は、普通の洞窟では起きませんね。
実際に、この氷壁に挑んでいるクライマーの方も、
“It's an ice climb unlike anything I've seen before”
(このアイスクライムは、以前に似たものは見たことが無い)
と、コメントしていて、これがいかに異質なことかお分かりいただけますでしょうか?
もちろんクライミング技術としても、並外れたものが必要です。
手にはピッケル。
足にはアイゼン。
氷にロープをかけるカラビナと、自らが身に着けているハーネスにつながったロープをかけながら登るわけです。
そして写真でもわかるように、傾斜がどんどんきつくなり、天井部分にも至ります。
今ブームになっているクライミングですが、こんな大自然に囲まれて登るのが本来の姿なのです。
私も岩壁でのクライミングはしますが、アイスクライミングへの夢は広がるばかりですね。。。
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