今年も早いもので七夕の季節がやってきました。
例年よりも速いペースで、各地猛暑日がやってきています。
お天気はどうなるでしょうか??
ちなみに去年、2015年は全国的に曇りで、一部で星空を見れたかどうかという天気でした。
ところで、七夕ということで気になる「七夕祭り」ですが、当日である7月7日に開催されるお祭りは少ない思いませんか?
「日本三大七夕祭り」で知られる有名な七夕祭りも、実際に7月7日に行われるお祭りはありません。
ここには、旧暦と新暦の違いが影響しているんですね。
ご存知七夕は元々中国の行事で、日本には奈良時代に伝わったとされています。
元からあった「たなばた」は『古事記』にも詠まれているほど古いもので、「棚機津女(たなばたつめ)」の伝説と合わさって生まれたものと言われます。
そのため、旧暦7月7日であるのが元々です。
新暦の現代と比べると約1か月のずれ。
旧暦の7月7日は、現在の8月頃に当たるのです。
また、現代の7月7日は、日本の多くが梅雨の時期になっています。
確かに毎年「見れるかな?」と話題になりますよね。
現代の7月7日では、「雨」のリスクを負いながらお祭りをすることにもなります。
そこで、日本全国で開催されている七夕祭りの多くは、旧暦の7月7日、現代の8月頃に開催されるものが多くなっているわけです。
と、言うことで、これから続々と各地で準備が始まる七夕祭り。
「日本三大七夕祭り」
すべて言えますか?
今回はそんな3つのお祭りと、そんな3つに入ろうかという勢いの+1のお祭りをご紹介します。
仙台七夕まつり
例年200万人以上が訪れる、日本最大規模のお祭りです。
旧仙台藩内で七夕にちなんで毎年行われてきたお祭りで、古くから親しまれてきているのです。
江戸時代初期、伊達政宗が文化向上の目的で推奨し、それ以来盛んな年中行事となりました。
仙台七夕の特徴は「七つの飾り」。
短冊‐学問や書の上達
紙衣‐病や災いの身代わり、裁縫の上達
折鶴‐長寿
巾着‐富貴と貯蓄、商売繁盛
投網‐豊漁
くずかご‐飾り付けを作るとき出た裁ち屑・紙屑を入れる。清潔と倹約を願う。
吹き流し‐織姫の織り糸を象徴する。
特に吹き流しが印象的な仙台七夕のお飾りですね。
約3000本の七夕飾りが、メイン会場である「一番街」「中央通り」のアーケード街を彩ります。
また、「仙台七夕花火祭」も同時に開催されるので、合わせて花火鑑賞もしちゃいましょう!
毎年8月6日~8日に開催。
2016年の今年は6日が土曜日、8日が月曜日と、週末にかかるので、大盛況間違いなしですね。
混雑間違いないので、行かれる方は十分に注意していらしてください!
湘南ひらつか七夕まつり
仙台七夕まつりを模範として1951年に始まった「平塚七夕まつり」。
回数を重ねるごとに、その規模が拡大していき、1957年の第7回大会から当時の市長である戸川氏の方針により、平塚市の主催で開催されるようになりました。
現在は、平塚商工会議所も合同で組織されている、実行委員会が実施しています。
こちらのお祭りは、毎年開催日が変わり、
7月第一金曜日から3日間と予定されています。
以前までは、7月7日と土日を挟んだ数日間とされていたのですが、年によっては4日間の開催となるので、3日間と定め、現在7日に被らない年も出るようになりました。
やはり梅雨の時期ともあって、雨に見舞われる年が多く、実際に2015年大会は雨天。
観客動員数上、問題視する動きもあるのだそうです。
その特徴は日本一とも言われる豪華な装飾。
メイン会場である「湘南スターモール」は500本の飾りが通りを埋め尽くします。
いつからか、有名人やスポーツ選手のイラストや名前が飾られるようになり、現在の七夕祭りの見所となっています。
実は湘南ひらつか七夕まつり、毎年300万人以上の人が訪れるとあって、仙台よりも人手が多いのです。
やはり関東という点が大きく影響しているんですかね?
そのため、混雑からは逃れられず、交通規制も厳しく敷かれますので、しっかり準備してお出かけする事をお勧めします!
安城七夕まつり
愛知県安城市で開催される「安城七夕まつり」。
1954年から開催されている、三大七夕祭りの中では一番新しい祭りですね。
七夕飾りは「竹飾り」とされ毎年1000本以上がJR安城駅周辺に飾られます。
特徴的なのが、七夕に飾られる「短冊」。
「願いごと、日本一」をコンセプトに、竹飾りのストリートが日本一長いとされています。
2013年には、「竹にかけられた最も多い短冊数」という世界記録を持っています。
また、願いごとを込めた風船を一斉に空へ飛ばす「願いごと風船」が見所です。
もちろん、風船は自然に分解されるものを使っています。
そして夜にはキャンドルに願いごとを書いた紙を巻き付けた「願いごとキャンドル」が飾られます。
安城七夕神社の参道には、竹灯籠が灯され、幻想的な風景が浮かび上がります。
毎年8月の第一金・土・日で行われています。
毎年120万人程の人が訪れます。
この七夕祭りが始まる2年前に安城市という市が誕生したともあって、「市民参加型」の町全体が盛り上がる楽しいお祭りとなっています。
おりもの感謝祭一宮七夕まつり
太古より、織物の神様として、一宮市民の守り神として崇敬されている真清田神社の祭神「天火明命(あめのほあかりのみこと)」の母神「萬幡豊秋津師比売命(よろずはたとよあきつしひめのみこと)」。
そのご加護により一宮市の織物業が発達したといわれています。
それに感謝と織姫にちなみ、「おりもの感謝祭一宮七夕まつり」が毎年、7月の最終日曜日を最終日とする木曜日からの4日間開催されています。
1956年に始まった一宮七夕まつりは、市民の最大イベントとして知られるようになり、毎年130万人もの人出が。
日本三大七夕祭りの新勢力として称賛されています。
織物の特徴が活かされ、吹き流しや竹飾りが商店街を華やかに彩ります。
毎年「ミス七夕」と「ミス織物」が選ばれ、様々なイベントで活躍します。
青森県の「ねぶた」や秋田県の「竿燈」なども、七夕が由来とも言われています。
全国各地、様々な七夕祭りがあり、それぞれ違いがあって面白いものです。
不定期ではありますが、日本では「全国七夕サミット」が開かれ、自治体の代表が集まって情報交換し、課題などを討議しています。
日本で古くから親しまれ、各地でお祭りとして市民生活に定着している七夕祭り。
今年はちょっと違った七夕祭りに出向いてみてはいかがですか?
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