人によって違う“怖さ”と観光へのモチベーション

2012年10月24日毎日新聞より 

“熊本県の統計で昨年の県内への観光客総数は5817万人となり、前年より1・6%(94万人)増えた。東日本大震災の影響で上半期は前年を下回ったものの、下半期は九州新幹線全線開業効果で盛り返した。一方、外国人宿泊客は前年より31・4%減少。福島第1原発事故による風評被害が背景にあるという。  

県観光課によると、観光客のうち宿泊客は659万人で前年比1・9%増。日帰り客も5158万人と1・6%増えた。  

県は当初、新幹線鹿児島ルート開業で関西以西の観光客増加を期待していたが、その前日に東日本大震災が発生。イベント中止や旅行自粛のムードが高まり伸び悩んだ。その後、ねんりんピックなどの大型イベントや新幹線関連の観光キャンペーンが展開されたこともあり、年間を通じて増加に転じた。  

ただ、外国人宿泊客は前年から10万5000人減って22万9368人。円高・ウォン安に加え、原発事故の影響で韓国からの旅行客が大幅に減ったことが影響した。  

宿泊費や土産代などの観光消費額は前年比4・4%増の2720億円。観光客1人あたりの消費額は宿泊客が1万5359円、日帰り客が3402円だった。” 


>観光客総数前年比1.6%アップ これは確実に新幹線の影響ありですね。 

やはり交通機関は旅行へ行くための“きっかけ”になりますから。


>福島第1原発事故による風評被害が背景にあるという。 

時々各県の話として耳にするのですが、少々それは分析違いの様な気がします。 外国人でも福島と九州の距離くらいは把握していますし、外国では阿蘇や桜島の方がリスクが高い事も、もちろん情報として流れています。 そして九州に原発がある事も、当然知っています。 そのため、福島の影響がと言い切ってしまうのは、単純すぎますね。 どちらかと言うと、中国・韓国の影響の方が格段に上でしょう。 


>新幹線鹿児島ルート開業で関西以西の観光客増加を期待していたが、その前日に東日本大震災が発生。 

これは痛いですよね・・・ まぁ日本という国、そして地球という天体に住んでいるのだから、多少は計算してプランBを用意しておくものなのですが、あれだけの地震ともなるとそうはいきませんよね。 今の九州観光を計算する際には、火山の影響も計算に入れるのは国際基準です。 何故ならば、外国人にとっては、地震よりも火山の方が身近で危険性を知っているんです。 


火山の“か”の字にも、敏感に反応するので、それだけの情報を集めています。 日本も実際にそうですよね? 原発事故があったから、原発事故の怖さを。 震災があったから、津波と地震の怖さを。 彼らにとっては、火山の怖さの方が身近に恐ろしいんです。

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